加納進・著 林かおる・絵 128頁 ¥400

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読売新聞1994年7月2日で紹介されました。



言葉は文化 ゆかしさいつまでも

子供のころから京都御所の北側に住んでいまして、いろいろな京言葉を聞いて大きくなりました。京言葉とひとくちに言っても、西陣織などの職人さんが使う言葉や、祇園などの花街言葉、大原言葉などさまざま。これ意外にも私が幼いころはまだ、お公家さんが使った御所言葉もよく耳にしました。
だんだん忘れ去られていくこうした言葉を何かの形で残したいと、10年ほど前から少しずつ記録を始め、平成4年11月に「京ことば小辞典」として出しました。今回出版した「まめ辞典」は、この内容を再検討し、大きさも手のひらサイズにしたものです。
50音順に京言葉の意味を例文をあげて紹介しています。例文は、例えば「いけない」の意味の「あかへん」なら「塀に落書きしたらあかへんえ」と、実際の会話で使われているものを選びました。「あきまへん」「あかしまへん」などの丁寧語形や類語「あかん」も併せて掲載しています。
後半では「大(おっき)き大きおまん(まんじゅう)もろた」など言葉を重ねる畳語や、「丸くなる」が「まるうなる」、「帰りますわ」が「帰りまっさ」に変化する音便、「蚊(か)」が「かあ」、「学校(がっこう)」が「がっこ」になる母音の長音化や単音化といった、京言葉の特徴的な表現も
扱いました。
専門的に言語学の勉強をしたわけではありません。いつも机の上やポケットにメモ用紙を置き、ちょっと思い付いたら書いておいてまとめたものです。
書店や土産物屋に置いてもらっていますが、地元・京都の人に人気があるようです。もともと「小辞典」を出したときも、「私の住んでいるところでは違う言い方をする」などの情報が多く寄せられ、関心の高さに驚いたものでした。
最近は子供たちの言葉を聞いていても、京言葉と標準語が交ざり合っているようで、純粋な京言葉がかえって新鮮に受け止められたのかもしれません。読んでくれたお年寄りに「懐かしい」と喜ばれたり、小学生が学校の自由研究の題材に使ったりしたとのうれしい話も聞いています。
言葉はひとつの文化。いたるところで京都の町並みが変化していきますが、京言葉のゆかしさはいつまでも残ってほしいものです。


 

京都新聞「洛中洛外」のコーナーで紹介されました。



「まったり」「みっき」・・・ご存知ですか?京言葉の意味と使い方を絵解きしたポケットブック「京ことばまめ辞典」を京都市内の歴史グループがこのほど出版しました。市内の書店のほか、土産物店にも置いており観光客らの人気を集めている。
出版したのは左京区岡崎で印刷店を経営する加納進さんらがつくる「京都の史跡を訪ねる会」。これまでにも京の散策ガイドブックなどを発行している。
まめ辞典は約10センチ四方と手のひらにのる大きさ。50音順に解説し、具体的な用例も紹介している。1冊400円で、これまでに約五千冊売れているといい、思わぬ人気に関係者らもビックリしている。


 

アサヒファミリー1994年8月26日「著者に会ったら」のコーナーで紹介されました



「京ことばまめ辞典」加納進さん(京都市中京区在住)

京都市左京区で印刷会社を営む一方、「哲学の道とその周辺の史跡を訪ねて」「京ことば玉手箱」などを出版。京都の史跡を訪ねる会の代表でもある。

僕は上京区の出町に生まれました。土地柄、御所ことばや公家ことばなど、いろんな言葉が聞けました。
「おーきに」という言葉ひとつでも、有難迷惑の「おーきに」や、一応言うとこかというあいさつ代わりの「おーきに」など、いろいろあるんです。2年前に「京ことば小辞典」という冊子を出したら、お土産屋さんですごく売れました。ワープロ打ちの本で、納得がいくものではなかったので、初版でやめようと思っていたら困ると言われた。そこで以前から興味があった「豆本」にしようと考えたのです。
豆本は機械で作るのが難しく、10数軒の製本屋さんに断られました。
苦労したのは例題作り。同じような文章になってしまうので、京都に古くから住んでいる人に見てもらったりしました。関西弁の中の京言葉を捜すのが大変でした。
京野菜についてや畳語、音便、路地の名前なども入れています。
予想以上に売れて、1万冊増刷します。400円ですが、それでも採算はとんとんかな。


 

リビング新聞1994年6月25日で紹介されました



なぜか地元でもウケてます『京ことばまめ辞典』

「おまっとうはん」「ごめんやす」「はばかりさん」京都に住む人なら誰でも耳にしたことのある京ことばが、手のひらサイズの冊子『京ことばまめ辞典』になりました。
「以前にも『京ことば小辞典』という冊子を出したことがあるのですが、不思議と地元の人がよく買わはります。京ことばを知らない地方出身者の社員のためにと京呉服の会社の社長さんが買って行くことも・・・」というのは著者の加納進さん。今回の『まめ辞典』ではさらにイラストが増えてユーモラスに。
「この次は大原ことば、中京ことばなど京ことばをさらに分類した辞典を企画中」とか。
『京ことばまめ辞典』(京都の史跡を訪ねる会刊)は400円(税込)。駸々堂書店、丸善などにあります。


 

朝日新聞で紹介されました。



京都人の言葉 加納進著「京ことばまめ辞典」

8センチ×11センチの手のひらサイズ。京都独特の言葉が50音順に並ぶ。解説と文例にちょっとしたイラストが添えられて楽しく読める。敬語やアクセントなどの特有な表現の説明や、寺社の通称、京野菜の解説、「まるたけえべすに・・・」の京の通り名唄もついており、ひと通り目を通すと「京都人」の生活が浮かんでくるようだ。
京文化を正しく伝えるため、専門家やお年寄りにも検索してもらうなど企画から完成まで3年かかった。
観光みやげ用にと考えたが、意外に町中の本屋で好評で、6月1日の発行から、すでに500部が出たという。京都の史跡を訪ねる会刊。


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